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要約
- タイ市場では、統計データや一般的なレポートだけでは意思決定に必要な示唆を得ることが難しい。
- 実効性のある市場調査には、仮説設定から現地での生の情報収集まで含めた、多面的かつ協働的なアプローチが重要となる。
- 現場に根ざしたファクトを積み上げることで、成長戦略や大規模投資判断につながる具体的で腹落ちする示唆が得られる。
タイでの事業拡大や新規進出を検討する際、経営者や駐在員の皆様はさまざまな市場情報を目にしていると思います。ASEANエリアでは手に入らないことも多いですが、仮に統計データや分析レポートがあったとしても、それらから自社にとって本当に意味のある示唆を得ることは容易ではありません。例えば、市場規模と主要プレーヤーだけがわかったが、結局、自社の出方を考える決め手に欠ける、ということもあるのではないでしょうか。タイ市場における事業の成長余地を見極めたい時や、数十億円規模の大きな投資判断を迫られている時には、信頼できる市場の裏付けと具体的な洞察が必要になります。
「単純」な市場調査の限界
概ね、どのようなニッチな業界でも、対価を支払えば業界レポートやデータを入手できる可能性はあります。最新の市場規模やトレンド情報を手に入れること自体はさほど難しくありません。とはいえ、その情報から自社の戦略に使えるエッセンスを抽出する作業は容易ではありません。結局はこうした有償のレポートや、いわゆる「単純な」市場調査は、「素材」が提供されるに過ぎないと言えます。一方、市場を巧みにセグメント化し魅力的なストーリーを提言してくれるコンサルティング会社もあるでしょう。こうしたコンサルティング会社のレポートは洗練されており、経営陣への訴求力も高いものです。しかし、その美しい提言が実際の現場の生々しさをどこまで反映しているのか、提案が自社の実情に本当に即しているのか――そう疑問に感じた経験はないでしょうか。こうした背景から、JMS Thailandの市場調査サービスは「情報提供で終わらせずに必ず戦略立案に展開し、次のアクションに繋がる示唆を引き出す」ことを重視しています。
JMS Thailandの市場調査は「お客様とともに考え抜く」
では、JMS Thailandはどのようにして「示唆」を生み出し、「アクション」に繋がる市場調査をどのように進めているのか、説明させてください。この根底にあるのは、お客様企業とともに考え抜く、というスタンスです。JMS Thailandではまず、徹底的にクライアントの事業を理解することからプロジェクトを始めます。企業ごとに異なる課題に寄り添った調査設計を行うために、私たちはまず経営者や担当者の方々と徹底的に対話し、課題意識や仮説を共有します。そのプロセスを通じてコンサルタントはお客様の思いや企業文化にも深く共感し、まるで自社のことのような気持ちで課題に向き合います。単に情報を集めて渡すのではなく、JMS Thailandがお客様と集めたファクトや情報に基づいて「ともに考え抜く」、市場調査にあっても協同作業方式で臨むことで、お客様の視点が反映された実践的な調査結果が得られると信じています。こうした徹底した協働作業が信頼関係を醸成し、調査プロセス自体がお客様の次の一手を一緒に模索する場にもなっています。「RFPありき」ではなく、「これを調べてと言われたから調べる」というものではなく、お客様の課題に寄り添った市場調査を行います。
「生々しさ」を含むファクトの積み上げ
JMS Thailandのもう一つの特徴は、徹底的にファクトを積み上げる調査アプローチです。タイを含む新興国市場では、ただ机上のデータを集めるだけでは見えてこない真実があります。実際、タイでは公的統計が日本ほど細かく整備されていない場合があります。入手可能な情報源に限りがある中で、表面的な数字だけを追っていては市場の実態を誤解しかねません。そこでJMS Thailandでは、机上のレポートに頼りきらず、有識者の「生」の話、現場の「生」の声を効率よく丁寧に集めます。必要に応じて店舗での覆面調査(ミステリーショッピング)や流通現場の観察を行い、業界のキーマンへの聞き取り調査も実施します。さらに入手可能な統計データや有償レポートも徹底的に洗い出し、場合によってはビッグデータ分析など先進的な手法も組み合わせて、課題に応じた最適なリサーチを設計・実行します。JMSは、地道なフィールドワークによって得られる生々しいファクトを重視しています。こうして地道にファクトを積み重ねる調査姿勢によって、見えにくい市場を「如何に見るか」が重要であると考えています。
成長戦略や投資判断を支える確かな示唆
現場で積み上げた生々しいファクトを前提にしているからこそ、JMSの市場調査はその先のアクションにつながる確かな示唆を生み出します。収集した事実を単なるレポートのまとめで終わらせず、「では自社は何をすべきか」「次の一手は何か」まで踏み込んで考察し、お客様と徹底的に議論するのがJMSです。例えば、調査結果から自社の商品・サービスが現地市場で本当に受け入れられるのかを検証したり、急成長する競合の動向や業界内のKSF(重要な成功要因)を明らかにするといったことも可能です。これらの具体的な知見は、まさに経営陣が次の成長戦略を描く際の判断材料となります。市場環境を数字の上で理解するだけではなく、その裏にある理由やメカニズム、生々しい現場の声まで掘り下げているため、JMSのレポートからは「だからこの戦略が有効だ」「ここにこれだけの投資を検討すべきだ」といった腹落ち感のある示唆が得られるのです。事実、「自社で調査してもなかなか欲しいデータが見つからない」「以前依頼した調査報告書では意思決定の材料にならなかった」といった声にも、JMS Thailandはしっかりと応えてきました。調査結果の生々しさとそれに基づく洞察があれば、事業の成長余地を冷静に評価し、大きな投資判断にも自信をもって臨むことができるでしょう。
信頼と共感でともに挑むパートナーとして
JMS Thailandは「単なる情報提供者」でも「分析屋さん」でもなく、お客様とともに考え抜き、ともに挑戦するパートナーです。日本で50年以上の実績を持つコンサルティングファームとして培った洞察力と、タイ現地に根差した最新の市場知見を掛け合わせ、日系企業の皆様の意思決定を支えます。私たちは常に「お客様の主体性が最大限に発揮されること」を念頭に、深い共感と信頼関係に基づいてプロジェクトを進めていきます。タイに進出済み、またはこれから進出を検討されている日本企業にとって、未知の市場で成長機会を見極めることは大きな挑戦です。その旅路でJMS Thailandは寄り添い、現地市場の生々しい実態と可能性を共に捉えながら、地に足の着いた戦略づくりをお手伝いしたいと考えています。データの表面だけでは見えてこない「タイ市場のリアル」に踏み込み、リスクもチャンスも正面から見極めながら、皆様の事業の次なる成長をともに考え抜いていけるものと信じています。

